先日、漫画『ゴールデンカムイ』沼に足を踏み入れた記事を書きました。
その後、順調にズブズブ沼に沈みこんでいます。たのしい。
さて、この漫画はサバイバルアクション物でありながら
狩猟・アイヌ文化・グルメ的な要素もあります。
となると、読んでいて気になることがあります。
そして杉元が繰り広げる食レポ。
お、美味しそう。
味が気になるッ!!!
汁物の「オハウ」、たたきの「チタタプ」……一体、どんな味がするんでしょうか!?
現代の日本で普通に暮らしている限り、鹿肉などはそうそう手に入りません。
そんな時。奇跡の出会いがありました。
なんと!ネットでオハウが買える!
ネット社会万歳!
文明の勝利だぜ!
ラインナップは2種。
『ユクオハウ』と『チェプオハウ』があるようです。
『ユクオハウ』は鹿、『チェプオハウ』は鮭が具に入っています。
もちろん両方とも購入。
早速届きました。
今年、北海道白老郡白老町にオープンした「ウポポイ」のロゴが入っています。
ちなみにウポポイとは:
ウポポイは、北海道白老郡白老町にある「民族共生象徴空間」の愛称。主要施設として国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設を整備しており、アイヌ文化の復興・創造・発展のための拠点となるナショナルセンターである。「ウポポイ」とはアイヌ語で「歌うこと」を意味している。(Wikipediaより)
箱にもアイヌ文様がデザインされてていいですね。
中には1人前のパウチが入っています。
電子レンジで温めてすぐに食べられます。
伝統料理、ものすごく手軽……!
『ユクオハウ』からいただきます。鹿肉の方ですね。
思ってたのよりずっと具が大きいです。ゴロゴロしてる。
味も見ておこう。どれどれ、どんなもんだい。
こういったレトルト食品の肉は硬いことが多いので、
あまり期待せずに食べました。が!鹿肉ホロホロで柔らかいです。
おいしい!!
赤身のお肉でしっかりとした味わい。
肉の臭みもほぼ感じませんでした。
肉や野菜などの出汁が染み込んだスープも大変美味。
味がしみてホクホクになったじゃがいもは最高です。
正直、かなり期待を上回った味にテンションが上がります。
たしかにこいつはヒンナだぜ。
(ヒンナ:食事に感謝するアイヌの言葉)
つづいて鮭の汁物、『チェプオハウ』もいただきます。
こちらも具がゴロゴロと入っています。
マジで具がデカいぞ。
チェプオハウは鮭の出汁でまた違った美味しさがありました。
こちらの方があっさりしているかも。
チェプオハウ、「どことなく食べたことのある味」という感じがします。
それもそのはず、三平汁に味が似ているのです。
調べてみると三平汁は北海道の郷土料理。ルーツはオハウとも言われているそう。
三平汁は昆布で出汁を取りますが、オハウは行者ニンニクなどが入っています。
そういえば原作でも杉元がオハウに味噌を入れてましたね。味噌を初めて見たアシリパさんも「オソマ(うんこ)」と言いつつ気に入っている様子。
……そうだ、味噌、入れてみよう。
早速、冷蔵庫にあった白味噌を投入。
……おいしいッ!!!
石狩鍋とは違う味ですが、どことなく似ている感じもします。
やはり根菜類と味噌の相性は抜群。
食べきる前に味噌の存在に気づいてよかったです。
ちなみに、『北海道味の素株式会社』の公式サイトで家庭で楽しめるオハウのレシピが公開されています。
家で様々な具のオハウを作ってみるのも楽しそうですね。