かめぶろぐ

毒にも薬にもならないことなど

ミニマリストに憧れなくなった

あけましておめでとうございます。

今年はなるべく更新出来ればと。よろしくお願いいたします。


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さて、過去記事を読み返してみると、なにやら私は「ミニマリストになりたい」と思っていたようだ。

今は「ミニマリストになりたい」とは思わないので、心境の変化について考えてみようと思う。


当時は母親との関係に悩んでいた。

心が疲れきっていた。

母は「捨てられない人」で、実家は「モノ屋敷」だった。


一人暮らしを始めた途端、取り憑かれたように物を捨て始めた。
当時は物を捨てたかったのではない。

「私は(母と違って)物を捨てられる人間なんだ」と思いたかったのだ。


ミニマリストvlogやエッセイ、ブログなどを見てはせっせと真似をした。


中でも「ハンカチも布巾もバスタオルもフェイスタオルも不要、手ぬぐいで全て事足りる」論の影響でタオル類を全て処分したのは失敗だった。
風呂上がりにふかふかのタオルに包まれる感覚は手放すべきではなかった。

風呂はリラックス空間であってほしい。


結局タオルは新品を買い直した。
無駄な出費だったが、経験にはなった。

勉強代だと思うことにする。

 


他にも断捨離をしたり模様替えを何度もやったが、今思えば心の不調の要因を環境に求めていただけのような気もする。


2021年に書いた記事はどれもこれも精神状態が芳しくない。

記事内では母親への苛立ちが強く出ているが、この頃には既に仕事が辛かった。(2ヶ月前にブラック企業を辞めた)


仕事に関する愚痴は言いたくなかった。

仕事で弱音を吐くことは「自分は仕事が出来ない無能です」と言っているようなものだと思っていた。
私が我慢すれば社内も上手く回るのだと思っていた。


早朝から深夜まで、定時以外はサービス残業で、家は寝るためだけの場所。繁忙期は1ヶ月の休みが2日だけだった。
結果、働き詰めで評価もされず、責任ばかり増えて耐えきれなかった。


悩んだが退職して良かった。
引っ越して生活圏も変わった。新しい自分になったような気分。


仕事のストレスがなくなった分、母親に対する気持ちにも多少は余裕ができた。


とはいえ、帰省して嫌な思いは何度もした。

他人なのだから相容れないのだ。諦めるしかない。

 


仕事も家族も心で上手に処理ができなかった頃は、とにかく、なんでもいいから、自分が落ち着ける環境が欲しかったのだと思う。


どこにいても気が休まらなかった。

家に仕事を持ち帰ることも多かった。
そんな状態でインテリアにこだわったところで落ち着けるはずもないが、そんな簡単なことも分からなかった。


物を捨ててスッキリして、センスのいいものを少量持つ生活さえしていれば、心のモヤモヤが晴れるのだと思っていた。

 


一昨年までは病んでいた。
いつ頃から上昇したのだろう?と思うと、やはり退職が大きな要因だと思う。


退職してからというよりは、退職すると決めてから、心が沈みすぎることがなくなったように思う。


去年の夏には退職を決意した。

これには明確な理由がある。


去年の7月、劇場版ガンダムSEEDの公開日が発表されたのだ。私はSEEDのつよつよの強火オタクである。どうしても公開初日に見たい。


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(気合いが入りまくっているのでムビチケを山ほど買っている)

(ひとりでこんなにどうするんだ)

 

仕事を続けたままでは、月末の平日に休みなど取れるはずがない。多くのブラック企業がそうであるように、有給が好きに取れる社風ではなかった。無理を通せば休めないこともないが、殺伐とした空気になる。


無理すぎる。心穏やかに映画に没頭したい。
好きなものを好きなだけ楽しみたい。その時に余計なことは考えたくない。


何年も前から、何度も何度も辞めたいと思った。仕事は本当に辛かった。今も思い出したくないので具体的な出来事を書き起こしたくないくらいには辛かった。
会社からの帰り道で「もう辞めたい」と独り泣いたこともあった。そのくせ、上司や周りの反応が怖くてずっと言えなかった。

 


しかし!

人生で一番好きな作品の為ならば!!

怖いものはなにもない!!!

 


退職したい旨を伝えてからは、仕事のストレスも上手く流せた。理不尽な出来事も「どうせ辞めるしどうだっていいや」と思えた。
会社での人間関係にも悩んでいたが、もう二度と関わらないと思うと気が楽になった。

 


転職の準備を全くしないまま辞めたが、定職に就くことに疲れてしまったので数ヶ月は休む。時々バイトをして食いつなぐつもりでいる。


この先の人生設計をしていないのは不安ではあるが、まあ、なんとかなるだろう。人生なるようにしかならん。
あのままブラック企業に勤めていたら、心が磨り減るか体が悲鳴を上げるかのどちらかだった。


好きな作品に、推しに、助けられた人生だったのかもしれない。

 


一昨年までの鬱々とした気持ちは今はなにもない。テンションが上がりすぎて行動を自制できないということもない。
このまま穏やかに、好きなものにたくさん触れて人生を楽しみたい。


一時期はものを捨てまくっていたが、今は買い物も楽しんでいる。
ミニマリストになりたいと思っていた時期を経たおかげで、無駄な買い物は減ったように思う。


心がウキウキするような雑貨は買う。


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こういう買い物を無駄と切り捨てることがなくなった。
何でもやりすぎはよくないのだ。

 

ミニマリストだのマキシマリストだの考えすぎず、やりたいようにやったらいい。

自分の人生、自分のやりたいことやらなきゃ損。